皆色々言うけど…

飛んでる蚊を掴む。

紐のついた弾を投げつける。

引絞った弓を放つ。

引く事だけを意識する。


…ほんの少しだけど、突きを打つ例えとして挙げられる言葉。

まあね、どれもやれてみると「あー、そーよな」ともなるけど…実は微妙にはずれた言葉だったりもする。

何ではずれてるのかというと…
「動作の一部分に焦点を当ててるから」

その人が大事だと思う事を言葉にしたんやね。

だから、他の事は当人にとっては「できて当たり前」な事だったりして…
分からんものからしたら、「何言ってんだコイツ」となったりもする。


まあ解説するなら、

飛んでる蚊(狙う打点)に対して握り込むことで、直前までの無駄な力みを抜き、軌道を最短距離にする、という感じになる。

ちなみに短所としては、打ち方「のみ」教えてることやな。



紐のついた弾(腕の構造のモデル化)を投げつける(腰からのバネを活かして)。
イメージを描いて打ち方を教えてるんやね…

下半身からの力の伝え方については後回しにされてるから、苦労すると思うが。



引絞った弓(背筋)を放つ…一番端的だなあ…
打ち出したあとの意識を消して、相手に悟らせないようにしてる実践的な言葉なんだろうけど…
体の中でバネを作れることが前提だものな、これ。

まあ、トリガーは確かに打つ手と反対側の背中の筋肉よ、それまでに体のバネを溜めとくのがこの言葉を選ばせたんやろな。


(打つ事を意識から消して、拳を)引く事だけ意識する…
これなんて、打ち方やなくて心構えというか当て方のコツやな。

打てるの前提やん(笑)
()の中を想像できると、無駄な力みが抜けるやろうけどね。



どれもこれも、言葉が足りんし、それぞれ焦点が違ってるから、聞く方も混乱するんやろな。

群盲象を撫でる、やな。
どれもホントのこと言ってるけど、どれも核心には触れてない。


個人的には、どれも参考にして…自分に合うものを、その時々に応じてやればいいと思うよ。

変わらないことなんて有り得ん…自分の動きについても。

だから、「今の自分」に当てはまれば、それでいいのよ。

そして、それを確かめるには、稽古するしかないんだな。

その辺が、稽古の質、というものやなかろうか。